雑木の庭 | まちづくり上井草

雑木の庭

雑木の庭

各ご家庭の道沿いにも、写真のようなやわらかい株立ちの雑木を植えていただくことによって、上井草が季節感あふれるうつくしい「雑木みち」のまちに生れ変わることをめざしています(杉並区にお住まいのみなさまには事前申請により助成金制度を利用する方法もあります)。

雑木は、和風の住まいにも、洋風の建築にも似合います。無計画に発展し、色とりどりの素材による新旧さまざまな様式の建物が混在する東京の植裁には最適といえましょう。雑木の庭は、その家に住む者のみならず、道行く人もまたその奥行きを楽しむことが出来ます。かつての井戸端や濡縁や土間がそうであったように、内とも外ともつかない柔軟な構造が、人々の心に新たな共生感を呼び起こすでしょう。

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かつての雑木林が、下草を刈るなどの手入れが必要であったのと同様に、雑木の庭も定期的な手入れが必要です。雑木の剪定は、一様に刈り込むのではなく、伸びすぎた枝を間引くようにします。そうすることによって、樹形が堅くなることを避け、自然な軟らかい表情を保つことが出来ます。この作業は新たな求人需要を生み出すことになるでしょう。むろん各家庭が自分たちで手入れを楽しむことが理想です。落された枝は、資源として再利用されます。

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常緑樹と落葉樹との配置を工夫することで近隣の目を遮りながら、木漏れ日のある生活を楽しむことが出来ます。軒近くに植えた一本の落葉樹は、夏は木陰を、冬は十分な日差しを約束します。雑木の庭は、都会の日常に四季の変化をもたらすことでしょう。株立ちの幹がおのずと遠近を構成し、狭い空間に奥行きを演出するので、雑木の庭作りには必ずしも広い面積の土地を必要としません。

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株立ちの根本に植えられているヒラドツツジ。雑木の庭の緑を純粋に楽しむには白い花だけで植裁を構成することをお薦めします

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かつての雑木の主役は、楢や檪の類でした。その芽吹きの美しさは他に例えようがありませんが、生長が早すぎるという理由で残念ながら狭小地には必ずしも適しません。一般家庭に向く雑木としては下記の種類などが考えられます。

落葉樹
ヤマボウシ モミジ シャラ エゴ リョウブ トネリコ クロモジ
アオダモ ツリバナ アオハダ
サワフタギ オトコヨウゾメ ミツバツツジ

常緑樹
アラカシ シラカシ ソヨゴ アシビ ツツジ ハイノキ

上の樹種の大半が、genro & cafe の庭に植え込まれています。是非ご自分の目で株立ちの実際を御覧下さい。

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2010/08 に杉並区初の
「テーマ型まちづくり協議会」
に認定されました。